2020-12-31 不運 短編(S&S) ここは霊界。 死んで霊になった男が橋の下にいて、なんだかバカに気落ちしている。 そこに通りかかった幽霊がその男に話しかけた。 「どうしたんだい? そんな浮かない顔しちゃって」 「どうも…」 「どうもじゃなくて、訳を話してごらんよ」 「ここじゃ、わたし商売ができないんです」 「商売が出来ないって、あんた死ぬ前はどんな商売やってたの?」 「靴屋です」 「そ、そうか……?! お気の毒」 おしまい ※画像はO-DANからお借りしています