木こりが森で木を切っていると、手を滑らせ、斧をそばの湖に落としてしまいました。しかしそれは、わざとでした。金の斧の伝説を知っていたからです。
木こりは落とした斧の事を正直に言えば、金・銀の斧を女神がくれるのを期待していました。
するといきなり女神が湖面に顔を出して手を振り、困りはてた様子で言いました。
「欲の深い人間さーん! もうこれ以上斧を投げるのはやめてください。 湖底は斧だらけなのよ! 誰が湖底の掃除をすると言うのよ! わたしに掃除させる気? いい加減にしてよ!!」
おしまい
※画像はO-DANからお借りしています