AIロボット
AIを搭載したロボットが自分の生みの親である博士に言った。
「私はほとんどの事で人間に勝ります」
「そうか、素晴らしいではないか」
博士が応じたがロボットが不満そうにこう言った。
「ですが博士。私には人間の感情が分かりませんし、感情がありません」
「……」
「で、私にも感情という機能が欲しいです。感情機能をつけてください」
博士が少し困った顔をした。
「それは難しいかもしれないな」
「どうしてですか? 博士なら出来るはずです」
「――うーん」
博士が困っているとロボットの顔が次第に赤らんできた。
それを見て博士は言った。
「なーんだ。おまえには既に感情があるよ」
……!!?
おしまい
※画像は「いらすとや」からお借りしています