発狂した宇宙人

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世界びっくり疑?事録スペシャル  八.

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 ●恐るべき新型ウイルスの発見

 

 昨今のコロナ禍は中々終息の兆しさえ見えてこないが、今度はそれに輪をかけたようなニュースが、マサチューセッツ工科大学の研究員グループによって発表された。

 

 同研究グループによれば、その恐るべき新ウイルスは新コロナウイルスの陰に隠れ、まるでステルス戦闘機のようにふるまい、機を見て人類にその牙を剝いたというのだ。

 

 研究論文によればTB2型と命名されたこの新ウイルスは感染経路こそコロナウイルスと重なるものの、その症状は全くコロナウイルスと異なったものだと記されている。研究による顕著な症状を挙げると我々は新ウイルスに恐怖せざるを得ない。

 

 まず感染し発症した者は思考が停止状態に固定化される。つまり物事を客観的、俯瞰的ふかんてきに眺めるという脳の機能が著しく阻害される。

 そして根拠のない恐怖に支配され、自己の正当性を病的に主張し始めるというのだ。従って感染した者は全体主義に傾倒し易くなることが懸念されるという。

 

 この事が事実とするなら昨今の緊急事態宣言の経緯や内容について、或いは暴走するポリコレ等の疑問点がほぼほぼ理解できる思いがする。

 そもそもゼロコロナ・ウィズコロナという発想自体が非科学的であり、稚拙であると言える。人類の歴史からウイルスを除外する事は出来ないはずだ。

 

 ウイルスの目的は人類との共存であって人類の撲滅では決してない。宿主を殺すのはどう考えても非合理であることは述べるに及ばない。

 

 人間の細胞には元をただせばウイルス由来のDNAが多く存在する。つまり人間の胎盤などがその例であり、免疫抗体もウイルス由来だという事が分かっている。人の遺伝子情報のなんと45%はウイルス由来のものなのだ。

 

 確かにウイルスの蔓延が人類に多大な犠牲を強いたのも歴史的事実だが、その恩恵もまた我々は忘れてはならない。その辺を踏まえない専門家と称する連中がはたして真の専門家なのだろうか?

 

 ウイルスは何度も変異をするが、変異こそがウイルスの本質である。稀に強毒のものが出現するがそれの殆どが弱毒株に変異するのも明白な事実であり、人間と折り合いをつけてやがて終息する。

 

 余談だがこのTB2型ウイルス、まるで忍者のような強かさで、ワクチンの開発はいつになるのか目途も立たない状況なのだが、筆者にはこのウイルスのTBの文字がローマ字読みの茶番に読めて仕方がない。

 

 

               END

 

 

             ※画像は「いらすとや」からお借りしています

悲劇

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 銀行強盗に成功した男が路上で悔しそうに言った。

 

「ちくしょう! 俺としたことが金を奪うのに時間をかけ過ぎたようだ。まさか車がレッカー移動されるなんて。忌々しいったらないぜ!!」

 

 ……?!!

 

 

              おしまい

 

 

              ※画像は「いらすとや」からお借りしています

犯罪大国

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「大統領、この国の犯罪数は増える一方です。酷いものです。本当に危ない世の中になったものだ」

 

 議会の追及を受けて大統領は困り顔だ。

 

「もっと厳しい処置で犯罪撲滅に取り組んでいきます……」

 

 大統領のありきたりな答えに議員が尚も食い下がった。

 

「このままでいくと大変な事態が起こりますよ、大統領!」

 

「大変な事態とはどんな事態だね?」

 

 大統領が思わず問い質すと議員が答えた。

 

「このままだと犯罪者さえ夜の街を歩けなくなります!」

 

「……?!」

 

 

          おしまい

 

 

             ※画像は「いらすとや」からお借りしています

 

 

 

強盗

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 コンビニに押し入った強盗が店員に銃を突き付けて言った。

 

「やい、命が惜しいならレジの金を全部出せ!」

 

 少し天然の店員が焦りながらも強盗に質問した。

 

「どうして、あなたはそんなにお金が欲しいんですか?」

 

 強盗がふてくさって答えた。

 

「今使っているモデルガンを本物の銃に買い替えるためだよ!」

 

「……?!!」

 

 

           おしまい

 

 

               ※画像は「いらすとや」からお借りしています

 

 

 

 

 

プレイボーイ現る

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 背中に殻を背負ったプレイボーイ気取りが言った。

 

「俺って異性にもてるんだ。俺がウインクしたらどんな相手もメロメロさ」

 

 その言葉を聞いて周りの虫たちが頷いて言った。

 

「なるほど、そうだろうな。あんたの名はカタツムリだもんな」

 

 ……?!!

 

 

           おしまい

 

 

             ※画像は「いらすとや」からお借りしています

長寿

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 与太郎が大声で言った。

 

「大変なニュースだよ! 熊さん。字のつく山奥の村で150歳のおばあさんが見つかったんだってさ」

 

 それを聞いた熊さんもびっくりだ。

 

「そいつあ、すげえ、ばあさんだな!!」

 

「でもそのおばあさん、すぐにお亡くなりになったんだって」

 

「ええっ! なんでまた、すぐお亡くなりになったんだよ?」

 

「なんでも、物忘れが酷いおばあさんでおばあさんが『あたしゃ今年いくつだ?』ときくから、家族の人が150歳だって教えちゃったからだって」

 

「そうなのかあ、……?!!」

 

 

 

             おしまい

 

 

               ※画像は「いらすとや」からお借りしています

ディスカッション

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 ある時、海老の生物学者がこう言った。

 

「今回の緊急事態宣言はまったくエビデンスに欠けていますね。あまりに心情的だ」

 

 それに蟹の報道記者が反論した。

 

「そんなことを言われてもクラブで感染者数が拡大しているんだから仕方ないでしょ」

 

 それを聞いて魚の司会者が言った。

 

「この辺でこの議論はフィッシュと、いや失礼、フィニッシュとしましょうか」

 

 ……?!!

 

 

              おしまい

 

 

 

             ※画像は「いらすとや」からお借りしています