一寸の恐怖笑 第五話
★透明人間
透明人間? の話である。
僕が夜道を歩いていると裸で、しかも赤いペンキを体に塗りたくった人と出くわした。事故か何かだと思い
「ど、どうしたのですか?」と問うと
「いや、実は私は透明人間なんですけど透明でいると時々車に
その人が済まなそうに答えた。
――だったら服を着ればいいのになあ。
っつうか、この人透明じゃないし、僕は心の中が不思議でいっぱいになりながらそう思った。
おしまい
※画像はO-DANからお借りしています